ウォールナットに関する考察


ショーデビュー1周年記念ナイフのハンドル材使用しているのは
デザートアイアンウッド仕様とフレンチウォールナット仕様の2本です。
フレンチウォールナットは銃床材としてはかなり一般的で、通常グレードから
超高級グレードまで多くのライフル銃や散弾銃で使用され、カスタムライフル等でも
とても人気がある銃床材です。
しかしながらナイフでの使用量は決して多くないんですね。
想像ですが、銃床材位の大きさでは通常グレードのウォールナットの
木目でも丁度良いバランスになるのですが、ナイフハンドルの様な
小さな物には木目が大きすぎて、美しさが出せないからではないかと
考えています。
それとアイアンウッドやアフリカンブラックウッドなどと比較して
導管が大きい印象を受けます。
これは仕上げに一工夫しないと、滑らかな手触りが損なわれてしまいます。
一方、高級グレード以上のウォールナットだと、木目も細かく、
ナイフのハンドルにも似合う物が多いのですが、このグレードの
ウォールナットのほとんどは銃床材として、加工されてしまう物が
多いでしょうし、根元付近から少量しか取れない事もあって、
極めて高価という事も使われにくい理由の一つかもしれないですね。
例えば、とあるカスタム銃床専門メーカーではEconomy Grade/Standard Grade/
Select Grade/Semi Fancy Grade/Grade A Fancy/Grade AA Fancy/
AAA Extra Fancy Grade/Exhibition Gradeとかなり詳細に分けてあります。
↑写真のナイフは上側アイアンウッド仕様で、下側がフレンチウォールナット仕様です。

※今回使用しているフレンチウォールナットはExhibition程ではありませんが
かなり高いグレードのフレンチウォールナットで、上記の分類でしたら
Grade AA FancyからGrade AAA Extra Fancyクラスの材ですよ〜。
もちろん、ウォールナットに限らず、木材における最大の市場は建材だったり
家具材な訳ですけどね・・・。
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