ダイヤモンドペーストの性能


お断り・・・あくまでも私の主観ですので、相違を感じる方もいるかと思いますが、ご了承下さい。

ミラーフィニッシュの際、鎬やベベルストップをダレさせる事なく、キレイに仕上げる
研磨剤として多くのナイフメーカーがダイヤモンドペーストを使用しています。
もちろん私も使ってます。

「最初は消耗品だし、安くても、そんなに変わらないだろう。」と思って、
最安値のA社シナ製の製品を使用してました。
その後、ある大先輩メーカーさんとの会話の中で、私の仕上げ研磨が異常に遅い事に
気付きまして・・・研磨の機械もさる事ながら、ダイヤモンドペーストに原因があるのでは?
と思い、B社国産品に変えてみました。
A社シナ製と比較すると、研磨速度はやや速い気はしますが、それほど大きな差は
感じる事ができず、価格も若干高い事もあって、A社シナ製に戻りました。

で、ちょっとした機会があって、C社国産品を使ってみたところ、圧倒的に速いです。
明らかな差を感じましたし、研磨表面がキレイな気がします。

ちなみにシナ製ダイヤモンドペーストは○〜○μと粒度に幅がありますが、国産品は
○μと粒度に幅がありません。もちろん、幅は記載されてなくても公差があるはずですが、
それでも幅の記載があるのと無いのでは、何か違いがあるのではと感じずには
いられません。

泣けてきちゃうので、ナイフの価格を日当に計算してはいけないんですが(笑)、
品質を上げつつ、少しでも効率良くナイフを作っていこうと思うと、消耗品にも
気をつける必要がありますね。
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